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今回のShimaQの勝手にランキングは......
![]() ここに入れるべきか迷った。半分は今、旬のバリバリの現役ジャズ・プレーヤーの演奏だからだ。でも、半分はHIP HOPという超現代風の音楽。ということで、こちらに入れた。実はここ10年以上、新しい洋楽はほとんど聞いてない。買うCDは、ほとんど昔から聞いていたアーティストのものばかり。このアルバムは発売当時、なんか評判になって、物珍しさが手伝って買ってみたもの。聞いてみてブッ飛んだ。むちゃカッコイイ!!ジャズ・テイストの曲はもちろん、普段ほとんど聴かないHIP HOPがカッコイイのだ。それも、あの40年以上前のジャズの名曲がこんなになっちゃうなんて! 60年代の以前のジャズはいわば、白黒の映画。白黒は白黒なりに味わいがある。あの「カサブランカ」や「ローマの休日」「チャップリン」の様に...その後、電気楽器で色が付き、コンピューターによる打ち込みがCGだ。このアルバムではいわば、ローマの休日をやはり白黒で今風に撮り直したり、流行のCGでリメイクしたようなものだ。やめてくれ!と言いたくなるが、やってみたら予想外にカッコ良かったってわけだ。とにかく全曲通して“ムッチャ、カッコイイ”の一言。 ![]() ボクの場合、日本のフォーク→日本のプログレッシブ・ロック→プログレッシブ・ロック→へヴィー・ハード・ロック→フュージョンという変わった経路をたどったのでプログレッシブ・ロックにはことの他熱中した。70年代の話である。ムーディーブルース、ジェネシス、キャメル、EL&P、ブランドX、バンゲリス等々。特にボクの場合、その後ブラック・サバスやユーライア・ヒープ等のへヴィーな物が好きになっていったこともあり、プログレッシブ・ロックも重い物が好きだった。 キング・クリムゾンのアルバムはどれも名盤だが、特にこのアルバムは「21世紀の精神異常者」や「エピタフ」等の有名な名曲があり、クリムゾンの代表アルバムといえる。特にあまり有名でない「ムーン・チャイルド」がいい。就職して2年目くらいだった、新宿で飲んでいたら、店のジャズバンド(ピアノトリオだったと思う)が、ムーンチャイルドを始めた。ピアノを弾いてる女性のボーカルが良かった。ジャズにしても素晴らしいクリムゾンであった。 この他に「太陽と戦慄」「STARLESS AND BIBLE BLACK」「RED」そして「USA」、この頃の数々のライヴ海賊版が良い。81年の再結成後の作品はあまり聞いていない。 ![]() 2年ほど前、仕事先のあるお客さんがチック・コリアのファンだと知った。ボクもチック・コリアは好きなミュージシャンの一人だったので、帰ってきてから彼のCDを眺めてみると、10枚以上。一人のミュージシャン、一組のグループとしては一番多くのCDを持っているのがチック・コリアだった。さらに実家にはLPも何枚かある。半分はジャズだが、半分はフュージョンである。 リターン・トゥ・フォーエヴァーに見られるように、彼のこの頃のフュージョン・サウンドは非常にファンタスティックで、どれも素晴らしい。特にこのアルバムは「不思議の国のアリス」をテーマにした非常に幻想的なアルバムである。2分ほどの小品あり、10分に及ぶ大作あり、フュージョンありモロジャズありとバラエティーに富んでる。でもテーマは一貫して“アリス”である。特にラストを飾る、朋友ハービー・ハンコックとの競演による「MAD HATTER RHAPSODY」は圧巻。 '96発売
これはもうバリバリのHIP HOP! 原曲を聴きたい、という衝動に駆られる一方、原曲を知っている曲は、これなら許せる!どんどんやってくれぃ!と言いたくなる。車のCDチェンジャーに入れっぱなしなので、聞けなくて残念(実は今、車は実家に置いてあるので...)。 ![]() 初めてビートルズを聞いたのは、中学の頃。ビートルズは既に解散していた。当時ラジオでポップス・ベストテンを聞き始めていたボクは、ポール・マッカートニーとかジョン・レノン等、4人の名前は別々に知っていたが、その4人が元ビートルズだと知ったのは、ビートルズのベスト版(赤と青)を借りたときだった。持ち主は誰かは忘れたが、皆で廻し聴きをした。 当時は今のようにレンタルCD(レコード)店も無かったし、CD販売店で視聴も出来なかった。だから、金の無い中学生には、誰か熱狂的ファン(或いは金持ちの子)が買ったLPを借りるしかなかった。ただ唯一、銀座の山野楽器だかヤマハだったかで、オーディオの視聴という名目で一室を借りて、用意してあるアルバムを聴けるところがあった。初めてビートルズのオリジナル・アルバムを聴けたのが、そこであり、それが「アビー・ロード」だった。それから何回このアルバムを聴いただろう。映画「Let It Be」では解散寸前の物悲しさが全編に伝わってきたが、最後の録音となったこのアルバムの録音風景は、さぞ寂しく重苦しかっただろう(勝手な想像)。 大学時代、ムチャクチャいいかげんな旧友が、「言ってみればBeatlesは足算引算。Beatlesを聴かずに今の洋楽を聴くのは、足算引算を知らずに微分積分やるようなもんだ」と言っていたが、この言葉だけは真意をついてた。 ![]() ビートルズは別格として、ポップス定番中の定番、カーペンターズ。彼らのおかげで、carpenterの意味が“大工”だと知った輩も多いはず。 ただ、カレン・カーペンターが拒食症により、音楽活動が出来なくなり、そして若くして他界してしまったので、本当の意味の活動期間はそう長くない。従ってヒット曲の数に比べて、オリジナルアルバムは意外と少ない。しかし、その少ない中から1枚といわれても...やはり、BESTが一枚あれば、擦り切れるまで(CDになってからはその心配も少なくなったが)それを聞きたい。そんな気持ちを十分満足させてくれる1枚。 ![]() 東京芸大在学中「音楽はもっと血沸き肉踊るもの」と言って、卒業1週間前に退学届を出した深町純。そんな彼のまさに血沸き肉踊るフュージョン・アルバム。70年代前半はスタジオ・セッションマンとして活躍してた彼だが、70年代後半はTV番組の音楽や、海外のプレーヤー達とフュージョンをやっていた。ボクの大好きな日本人プレーヤーの一人である。本アルバムは「On The Move」という代表的なアルバムを出す以前の数枚のアルバムからのセレクトと、人気グループ「スタッフ」との競演の曲を加えたもの。 元々、彼はコンピューターにも強く、日本のシンセサイザーの第一人者でもある。本アルバムにもある「Scot Fonobin Type・」はNHKの南極番組のBGMにも使われた、カッコ良く幻想的な名曲。 当時、日仏会館でのカシオペアとのジョイント・コンサートが懐かしい。「On The Move」に入ってる「Departure in the dark」(NHK早筆伊三郎のテーマ曲)がカッコ良かった。 5年ほど前、久々に彼のライヴを見に行ったが、最近ではピアノでの即興演奏をやっているそうだ。 ![]() 始めて、カシオペアを聞いたのは、NHK-FMの横浜局のローカル番組。毎週ゲストを呼んで演奏してもらうというコーナーに彼らが出た時。いつも結構メジャーなゲストが出てくるんだが、まだ1枚しかアルバムを出していないカシオペアにアンコール・コールが...彼ら以外にそのコーナーでアンコールがあったのは山下久美子くらいだ。ボクもアンコールをした観客と同様、一発でカシオペアを気に入り、直後、一橋大学での彼らのコンサートを見に行った。吉祥寺のライブハウスでは、4人が同時に別々の曲をやった。突然、向谷の思いつきでやったものだが、当然の如くグチャグチャだった。いつも遊び心満点の向谷実である。彼らの“音”は聴いたことがない曲でも、すぐそれとわかるほど特徴的だ。ボクは「夕刊フジ」で当てた、彼らのジャケットを着て悦に入っていた。 その後、彼らは着実に実力をつけてゆき、YMOに続きワールドツアー成功。向谷実はMacに懲り、趣味の“電車”のゲームソフト「トレイン・シュミレーター」まで出す。先日のMac World EXEPOでは、自分たちの曲にJRのアナウンスやジングルを重ねてクラブ調にRIMIXしてた(すんごい楽しめた)。 先日、このアルバムを見つけ、タイトルを見て唖然とした。20th Aniversary...え”っ、もう20年も経っちゃたのかぁ。昔のメンバーも参加しての代表曲オンパレード、サイコー! ![]() 彼らの代表作は紛れもなく、前作「aja」だろう。確かに、タイトル曲でのスティーブ・ガッドのドラミングは素晴らしい。でも他の曲の音はちょっと軽いような気もする。それに比べ、本アルバムは湿っぽく重苦しい音で通されてる。この辺は好き々々だろう。 ![]() 名曲「99」の入った、「HYDRA」も良いが、アルバム全体を考えると、やっぱりこの大ヒットアルバムがBESTでしょう。メンバー・チェンジ後の次作「アイソレーション」も良かった。まさに、80年代を代表するロックバンド。 --11位~15位--
--16位~20位--
--21位~30位--
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