ShimaQの勝手にランキング第2弾は.......

邦画ベストテン!!!くらい


<'00年 8月 21日更新> 早くもベスト3発表! まぁ、「砂の器」とか「寅さんシリーズ」が入ってないのはお叱りを受かるかもしれないが、人それぞれ好き嫌いがあると言うことで....また、見てない映画も多いモンで
 でも「仁義なき戦い」や、松田優作もの、伊丹十三シリーズ、くらい入れても良かったなと少々反省!!

<'00年 8月 11日更新> 音楽の次は映画じゃ! と言っても、ボクはあまり映画を観ない、特に日本映画は。でも、ベスト20くらいはすぐにあげられると思っていたが、なかなか思い浮かばない。何か大事な映画を忘れてるんじゃないかと思って必死に思い出そうとするんだが、出てこない。思い出してもランキングに入れるほど面白かった記憶はない。ってことで、今回はちとお粗末!?


  1. スワローテイル
  2. 七人の侍
  3. LUPIN Ⅲ カリオストロの城
  4. さびしんぼ
  5. Love Letter
  6. 宮本武蔵
  7. 人間の証明
  8. TATOO<刺青>あり
  9. HANA-BI
  10. 39

11位~15位 16位~
もう順位付けも面倒になってる?



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  1. スワローテイル
    スワロウテイル・バタフライH.8 日本ヘラルド 原作、脚本、監督:岩井俊二 
    出演:チャラ、伊藤あゆみ、三上博司、アンディー・フイ、渡部篤朗、江口洋介、山口智子、大塚ねね、桃井かおり
    スワロウテイル 勝利スワロウテイル Yen Town Band  色々なストーリーが絡み合って、大変面白い映画だ。
     ストーリーが非現実的で、作り事という色が強すぎる、とお思いの方もいるかもしれないが、YEN TOWN自体が仮想の都市なんだから...
     岩井俊二の映画にしては、随分贅沢なキャストだ。「undo」なんか確か2人しか出てなかったような気がする。でも、「undo」や「・・・スープ」(正確な題名忘れた)に見る、一種異様な空想世界を作らせれば、天下一品?
    よく、アジアン映画の新鋭として、ウォン・カーウァイと比較されるが、全然違うと思う。確かに、ハンディー・カメラの多用が言われ、本作でも、YEN TOWN BANDのライブ風景はドキュメントタッチの独特の物で、ウォンの「天使の涙」なんかと通じる物があるかもしれないけど、やっぱ違う。あちらは斬新的な芸術性を求めているようで(特に「ブエノスアイレス」なんか)、岩井さんはもっと柔らかく、単純に楽しめる映画(特に最近)を目指しているようだ。
     結構長い映画だけど、1weekレンタルで、2回も見てしまった。その後も何回も借りてる。いつでも見れるようにと販売してるビデオを探してるんだけど、なかなかない。仕方がないので、CD-ROMとCDアルバムで楽しんでる。

  2. 七人の侍
  3. 七人の侍 S.29 東宝 監督:黒沢明 
    出演:七人の侍(志村喬 、三船敏郎、宮口清二、稲葉義男、加東大介、千秋実、木村功)
    農民(津島恵子、藤原釜石、小杉義男、島崎雪子、左ト全、東野英治郎)
    七人の侍/旗七人の侍/墓前の菊千代   まさに、痛快娯楽時代劇!! この一語につきる!!!
     ホントは「椿三十郎」(S.37)の方が肩意地張らずに見れて、好きなんだけど(用心棒も)、「なんで、七人の侍が入ってないんじゃ!!!」と、怒られそうなんで...(あれ、このコーナーってShimaQの“勝手に”ランキングじゃないのって? 思わぬところでShimaQのカメレオンぶりを暴露しちゃった?)
     実は、これら2作と「用心棒」は今まで見ていなくって、旧友に言われ、今年になって初めて見た(「椿三十郎」は見たら思い出した)。これまで、「影武者」以降の作品しか見たことがなく、それらがつまらなかったので、あまり興味がなかった。しかし、去年「生きる」(S.27)を見て黒沢ファンになりつつあったので、この3本と 「天国と地獄」(これも旧友の薦めで今年見た)で完全に黒沢ファンになってしまった。
     若い頃の黒沢明の映画は“理屈抜き”で面白い(「どん底」のように訳の分からないのもあるが...)。同じ映画を何回観ても面白い。「デルスウザーラ」あたりが境目か...
     「七人の侍」の面白さは、わざわざ書く必要もなかろう。ちなみに、「椿三十郎」は奥方の呑気さをはじめとするコミカルさと、ラストのライバル・室戸半兵衛(仲代達也)との決闘が、最高に見物。

  4. LUPIN Ⅲ カリオストロの城
  5. S.54 東宝 監督:宮崎駿 出演:ルパン三世 、峰不二子、次元大介、石川五エ衛門、銭形警部、クラリス
    カリオストロの城/万国旗カリオストロの城・ラスト  多少、本来のルパン三世からすれば、子供向けのきらいはあるが、短い製作期間を感じさせない、非常に良く作り込まれたアニメだ。
     排水管の中を逆流に逆らって泳ぐルパンや、時計台を真下に駆け下りるルパン、インディージョーンズ・シリーズを思わせるラストシーン等の緊迫感はへたな映画など比べ物にならない。
     クラリスに「今はこれが精一杯...」と手品師よろしく、手から小さな花と万国旗を出す場面は最高!!
     10年前に出された、邦画ベスト100によれば、アニメ部門では7位か8位だった。上位はほとんど宮崎駿作品だった。やっぱり、宮崎駿というのはスゴイのか?
     これを見てしまうと、ルパンⅢの他の映画やTVスペシャルが見れなくなる。がっかりするのが恐い。だって、原作者モンキーパンチが作った「Dead or Live」よりも面白いんだモン。
     ただ、ラストの銭形の「奴はとんでもない物を盗んでいきました」「あなたの心です」という臭いセリフがなければ、満点だったのに...
  6. さびしんぼ
    S.60 ATG 監督:大林宣彦 出演:富田靖子、尾美としのり、藤田弓子、小林念侍
    さびしんぼ1 さびしんぼ2  「転校生」「時をかける少女」と並び、大林監督の尾道三部作のひとつ。映画ファン・評論家に高評価の「転校生」、原田知世のデビュー作・懐かしのNHKの人気番組リメイク?で話題性大の「時を~」と比べて、目立たない作品だが、大林監督の一番いいところが出ているような気がする。設定の発想、コミカルさ、ほのぼのさ、可愛らしさ、耽美的なところ...
     自由が丘での上記3本立てを見た際、尾美としのりが出てきた時、横の友達が「これから、3本続けて、この顔みにゃいかんのか?」という言葉には笑った。 この後の「姉妹坂」にはがっかりしたが、その次の原田知世のお姉さん原田貴和子主演の「彼のオートバイ彼女の島」も結構好き。
     ちなみに、富田靖子はShimaQお気に入りの女優の一人。歌舞伎町で「富田靖子主演映画特集」をオールナイトで見たのはもう10年以上も前。

  7. Love Letter
    H.7 フジTV 監督:岩井俊二 出演:中山美穂、豊川悦史、酒井美紀
    Love Letter(中山美穂)  岩井俊二の映画は、耽美的なものとキワモノ的なものの両極端だ。
     この「ラブレター」は「ifもしも/打ち上げ花火・下から見るか?横から見るか?」「四月物語」と並び、前者の最高傑作だと思う(後者は「PICNIC」「undo」等)。本人は、これらの作品を学生時代の懐かしさ(えもいわれぬ独特の思い)の産物と言っている。ボクもやはり、学生時代の想い出というのは強烈であり、特にボクの場合、その頃聞いた「音楽」は生活と密着しており、曲を聴けばその頃の生活、記憶が蘇ってくる。前回、「邦楽アルバムベストテン」をご覧になられた方は想像がつくと思う。
     「懐かしさ」というのは、その当時、今とはまた違ったことで悩んだり苦しんだりしていたはずなんだが、不思議と美しいものである。よほど嫌な想い出でない限り、無意識のうちに美しく書き換えられている。だから、懐かしさから作られたこれらの映画は、これほどまでに美しいんだろう。
     中山美穂は勿論、この映画で新人賞をとった酒井美紀が可愛い。(「四月物語」の松たか子も、「打ち上げ花火~」の奥菜恵も可愛いぞ~)
     ちなみに、「ラブレター」と「四月物語」は韓国でヒットしたらしい。「八月のクリスマス」('97、韓国)なんか見てると、何となくわかるような気がする。

  8. 宮本武蔵
    S.36-40 東映 監督:内田吐夢 出演:中村(萬屋)錦之助、三国連太郎、高倉健、入江若葉
     確か'85年だったと思う、宮本武蔵に凝った1年がある。正月にTV東京で萬屋錦之介の宮本武蔵全5作を一挙放映したのを見たのが始め。そして、吉川英治の原作を読破した。友人を誘って、オールナイトの全5作を見に行ったりもした。
     その後幾つか、別主演の宮本武蔵も見たが、宮本武蔵といったら萬屋(中村)錦之介の武蔵しか考えられない。特に小次郎との巌流島でのラストシーンは最高の緊迫感!!三国蓮太郎の沢庵和尚も渋い。
    ただ、「お通」は別版(誰が主役か忘れた)の八千草薫が断然良いけど...
  9. 人間の証明
    S.52 角川 監督:佐藤純彌 出演:松田優作、ジョー山中、岡田茉莉
     ままぁ~ どゅゆりめんば~
     当時はかなりヒットしたと記憶してるが、最近はなんか忘れ去られちゃったような感じの映画。この後、次々と出る松田優作主演のハードボイルド物が全部ヒットしちゃうから、かすんじゃったのかなぁ。
     勿論「遊戯シリーズ」や「蘇る金狼」「野獣死すべし」「ア・ホーマンス」等のハードボイルド物や、「家族ゲーム」なんかもいい(「それから」は言葉が聞き取りにくくて×)が、どれも優作のための、松田優作という素材を表現する場としての映画のような気がする。それはそれでいいんだけど、この映画は明らかに違う。「人間の証明」と言う映画のための松田優作がいる。
     松田優作のことばかり書いてしまったが、まさにヒューマン・ドラマとして、好きな映画だ。ジョー山中が切ない。

  10. TATOO<刺青>>あり
    S.57 ATG 監督:高橋伴明 出演:宇崎竜道、渡辺美佐子、関根恵子
     高橋伴明という監督は結構好きな監督である。が、ピンク映画出身ということもあってか、あまり多くの予算がもらえる映画を作らせてもらえない。そのせいか、他に代表作が見あたらない。とはいえ、低予算で面白い映画を撮る。この後、泉谷しげる、ともう一人(誰か忘れた)という異色の3人で、オムニバス形式で撮った、確か「危ない話」という題名だった気がする(不確か)1本がある。それも、なかなか面白かった。
     この映画に出演していた関根恵子(現高橋恵子)と結婚したのには驚かされた。

  11. HANA-BI
    H.9 バンダイ・ビジュアル他 監督:北野武 出演:北野武、岸本加世子
     ストーリーとかセリフとか全然良いとは思わない。けど、そんなものはどうでもいい映画というのもあるんだ、と思わせる映画。なんだか知らないが、やたら静かで美しい映画。ほとんど喋らない共演の岸本加世子がいい味を出してる。
     この後の「菊次郎の夏」では、さらにストーリーとかつじつまとかセリフとかムチャクチャになっていく。そこがいい!
  12. 39
    H.11 松竹 監督:森田芳光 出演:鈴木京香、堤真一、岸辺一徳、吉田日出子
    刑法第39条 1.心神喪失者の行為は、罰しない。 2.心神耕弱者の行為は、その罰を減軽する。
     この法律に矛盾を感じ、真っ向勝負した被害者の兄と、法律家の闘いである。同じ森田芳光の作ではあるが、ここには家族ゲームのようなユーモラスな滑稽さはない。
     非常に社会的に意味のある問題作であると思うのであるが、ヒットしなかった(ボクが観た映画館はガラガラ)。精神障害のある者たちの中には、この法律は差別だ、我々も罪を犯したら、健常者と同様罰を受けるべきだ、と自ら主張するグループもあるという。
     この映画は心神喪失者に的を当てたが、近年問題となっている少年法と照らし合わせてみると、非常に考えさせられるものがある。18才未満の少年は罰せられない。という事を知って、凶悪犯罪を犯すやからがいる。被害者、その遺族の悔しさは計り知れないものだろう。
     TV放送には、残酷なシーンもあるので難しいかもしれないが、少年の殺人行為を棚に上げ、少年の顔を公表した出版社を告訴するような弁護士には、是非観て欲しい1本である。物事の善悪を、法律という“形式”に無理に当てはめるのか、人道的倫理観に従うべきかよく考えて欲しい。

--11位~15位--

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--16位~--



こ れ ま で